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肥満と体調不良 それは冷えのせいかも

 肥満症の人はただ太っているだけではなく、何かしらの不調を抱えているようです。「いつも咳が出る」、「胃腸の具合が悪い」、「肩がこる」、「頭痛がする」、「めまいがする」など不定愁訴の目白押しです。
『肥満は万病のもと』という言葉があるように、肥満はまさに、さまざまな不調の原因となります。単に痩せることを目的とするのではなく、肥満による体調不良の治療を考えてみませんか?
 肥満の原因の第一は冷え症です。冷えがあることで気血水の流れのそれぞれが滞り、それによってむくみや関節の痛み、皮膚のしみ、抑うつ感や不安や怒りなどの心身の異常を引き起こします。漢方薬はこれらのもとになった冷えを解消しながら、気血水の流れを整えることで過剰になった食欲を解消し肥満を改善します。
 一方、肥満解消といえば運動を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、痩せるということに関していえば、運動はさほど重視していません。当院では緩やかな糖質制限を指導しています。
 市販の防風通聖散という漢方薬がありますが、この薬でやせたという人はあまりいません。また漢方薬さえ飲んでいれば痩せる、と思っている方も痩せることはありません。どんな場合も精神の働きを重視しており、カウンセリングをしながら、本人が気づいていない日常生活の問題点を掘り下げていきます。