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気象病に漢方薬

 雨が降る前になると頭痛がする、台風が近づくとめまいがする、天気が悪くなると古傷が痛む…など天気の変化で体調が悪くなることはありませんか?もしかしたら、その症状は最近注目されている『気象病』かもしれません。気象病によって体調を崩す人は6割以上とも言われています。
 気象病は、気候や天気の変化が原因でおこる身体の不調の総称で、頭痛やめまい、疲労感、関節痛、気持ちの落ち込み(うつ)、吐き気、喘息などさまざまな症状が出るのが特徴で、気候変化の激しい、季節の変わり目や梅雨の時期、また台風が多い時期などに特に起こりやすいと言われています。
 東洋医学では身体が受ける気候からの悪影響を①熱さ(熱邪)②寒さ(寒邪)③乾燥(燥邪)④湿気(湿邪)⑤暑さ(熱さ+湿気)(暑邪)⑥変化(風邪)の大きく6つの邪気に分け、それぞれが身体に及ぼす影響と症状を研究してきました。
 漢方では、風邪と湿邪が合わさると、全身の水の巡りが悪くなるとされ、そのような状態を「水滞(すいたい)」または水毒(すいどく)と呼んでいます。水滞になると、頭を締め付けられるような頭痛や頭重感、グルグル回るようなめまい、重だるい倦怠感、むくみ、気分の落ち込み、吐き気、関節痛などの症状が出やすくなると考えています。
 漢方薬で湿気を寄せ付けない身体にし、じめじめした梅雨を乗り切りましょう。