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調子が狂う春

 春は何かにつけ忙しかったり、新しいことが始まったりする季節です。そういう状態の時に、「調子が狂う」ことがあります。春は古来より啓蟄(けいちつ)と言って、「今まで冬ごもりしていた動植物が一斉に土の中から這い出てくる」時期なので、精神的にも肉体的にも何かが身体のうちから突き上げてくるような衝動があり、特に心身の異常を訴える方が出てきます。「調子が狂う」とは、調子=リズムと考えると、不規則になってくることだと言えます。睡眠のリズムが狂うと眠れなかったり、やたらと日中に眠気が来たりします。倦怠感や疲労感、めまい、肩こり、頭痛、のどのつかえ感、下痢や便秘、動悸や息苦しさなどなにがしかの心身の不調が多くなってくるのがこの時期です。
柳川ではこれらの春の不調を「はるおこり」と表現してきました。2000年前の漢方の本にも季節で脈が変動することが記載されています。西洋医学的には自律神経失調症と診断され、抗不安剤や抗うつ剤などが投与されています。
春の心身の不調を漢方薬で調整してみませんか。